声合−「声」を「合わせる」と書くクイチャーは、そもそも楽器を使わずに、「ニノヨイサッサ」のかけ声とともに円陣を組み、心をひとつに一糸乱れぬ揃いの踊りをみせる宮古伝統の民俗芸能。人頭税廃止百年を記念して2002年にスタートし「温故知新」、「大切なものは身近なところにある」をコンセプトに、島の各集落に踊り継がれる伝統のクイチャーと、創造性も豊かな創作のクイチャーが一堂に会するイベント、第六回クイチャーフェスティバル2007が宮古島市のカママ嶺公園多目的広場にて行われました。(文・写真/D介)

フェスティバル当日は朝からあいにくの空模様で、そぼ降る雨の中での開催となりましたが、雨もまたクイチャーのイベントらしいように思えました。クイチャーは両の手を振り、大地を踏みしめ、飛び跳ねながら、輪になって踊ることで、土埃を巻き上げ雲を呼ぶとされ、雨乞いを祈願する神々への祈りが始まりとされています。

きっと、いつも以上に今年の練習は熱が入ってしまい、クイチャーの持つ雨乞いの効果が現れてしまったのかもしれません。
伝統9団体、創作16団体、その他芸能4団体が参加した今年も、雨に負けない素晴らしい演舞がたくさん披露されました。

《創作部門》
パーントゥをモチーフにした、島尻地区のパーントゥ子供会や、可愛らしい衣装をまとった花園幼稚園の子供たちを初め、学童や学校、職場やサークルなどが、さまざまに趣向を凝らした創作のクイチャーを楽しませてくれました。

《伝統部門》
躍動感のあふれる踊りの荷川取のクイチャーや、大人と子供が一緒に地域一丸となって踊る友利のクイチャーなど、島の集落それぞれに特色のある伝統クイチャーの違いが発見でき、踊りの素晴らしさに感激。

また、今大会の最高齢参加者となった84歳の池間トシさんに、実行委員長の下地暁からガンズーウヤキ(命こそ宝)賞が贈られ、表彰後の佐良浜ミャークヅツクイチャーの演舞では、元気いっぱいに見事な踊りを魅せてくれました。

他にも、華麗な上区の獅子舞や西東の棒振りといった民俗芸能なども披露され、プログラム中盤とフィナーレには、参加団体の方々や、来場されたお客さん、スタッフまでもが一緒になって、大きな輪を幾重にも作り、みんなで踊るクイチャー大共演で盛り上がりました。

伝統のクイチャーを守り続けるだけでなく大会を通して、可能性を秘めた創作クイチャーとがフェスティバルで交差することで、次の世代へその精神を継承し、伝統の担い手を育ててゆく、クイチャーフェスティバルならではスタイルは、国や県から表彰を受ける評価も得て、島興しの一環として更なる発展が楽しみなイベントになっています。
宮古島の秋の風物詩として親しまれるクイチャーフェスティバルで、来年はぜひ一緒にクイチャーを踊ってみませんか?

クイチャーフェスティバル公式HP
http://quicha.com/
クイチャーフェスティバル公式Blog
http://quichafestival.ti-da.net/

受賞歴
第11回ふるさとイベント大賞 奨励賞(2006年 財団法人地域活性化センター)
離島フェア2006 島おこし奨励賞(2006年 沖縄県離島振興協議会)